1月の北海道へ行くことが決まると、最初に迷いやすいのが服装ではないでしょうか。
天気予報に並ぶ氷点下の数字を見ても、本州で暮らしている方には「ダウンだけで足りるのか」「靴はスニーカーでも大丈夫なのか」まで想像しにくいと思います。
北海道に48年暮らし、以前は観光バスの運転手として道内各地を走っていた私の感覚では、1月の旅行で大切なのは、ただ厚着をすることではありません。外の寒さ、建物や乗り物の暖かさ、雪道の歩きにくさへ、それぞれ対応できる組み合わせにすることです。
先に服装のポイントをまとめると
- アウターは風を通しにくいダウンや防寒コート
- 中は脱ぎ着できるよう、肌着・中間着・アウターの3段階
- 足元は滑りにくく、雪が入りにくい冬靴
- 手袋、帽子、ネックウォーマーは持って行く
- 札幌と旭川、函館、釧路では寒さや雪の特徴が違う

1月の北海道は一年でも特に寒い
1月は北海道のほぼ全域で本格的な真冬です。札幌の市街地でも最高気温が0℃に届かない真冬日があり、朝晩はさらに冷え込みます。旭川など内陸部では、晴れた朝に気温が大きく下がることも珍しくありません。
一方で「北海道は全部同じ寒さ」ではありません。道南の函館、道央の札幌、内陸の旭川、太平洋側の釧路では、気温だけでなく雪の降り方や風の感じ方も変わります。
| 地域 | 平均最高気温 | 平均気温 | 平均最低気温 |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 約-0.4℃ | 約-3.2℃ | 約-6.4℃ |
| 旭川 | 約-3.3℃ | 約-7.0℃ | 約-11.7℃ |
| 函館 | 約0.9℃ | 約-2.4℃ | 約-5.9℃ |
| 釧路 | 約-0.6℃ | 約-4.8℃ | 約-9.8℃ |
数値は気象庁の平年値を参考にした目安です。実際の気温は年や日によって大きく変わります。旅行直前には気象庁の気象データと最新予報を確認してください。
数字だけを見ると函館は少し穏やかに感じますが、海からの風がある日は体感温度が下がります。釧路は晴れる日が比較的多い一方、朝晩の冷え込みには注意が必要です。旭川では、ホテルを出た瞬間に顔や鼻が痛いほど寒い日もあります。
基本は3段階で脱ぎ着できる服装
1月の北海道で失敗しにくいのは、服を一枚だけ極端に厚くするより、重ね着で調整する方法です。
肌着は汗冷えしにくいものを選ぶ
一番下には、長袖の保温インナーが使いやすいです。屋外で長く過ごす日は上下ともにあると安心ですが、街歩き中心なら上半身だけでもかなり違います。
注意したいのは、移動中や店内で汗をかくほど着込むこと。汗をかいたまま外へ出ると、一気に身体が冷えます。暑くなったら前を開けたり、中間着を脱いだりできる組み合わせにしてください。
中間着はセーターやフリースが便利
保温インナーの上には、ニット、フリース、スウェットなどを重ねます。旅行中に着回しやすいのは、厚手を一枚持つより、ほどよい厚さの中間着を複数日に使う方法です。
私は車移動が多い日には、動きやすいフリースや薄手の中綿ベストを使うことがあります。車内では大きなダウンを着たままだと動きにくく、暖房が効くと暑くなるためです。
アウターは風と雪を防げるものを
旅行用なら、腰まわりまで覆うダウンコートや中綿入りの防寒コートが使いやすいでしょう。雪が付いても払い落としやすく、風を通しにくい表地が向いています。
札幌駅周辺や地下街を歩く時間が長い場合、極地用のような重すぎるコートは店内で邪魔になることもあります。屋外イベント、流氷観光、長時間の写真撮影などがある場合は、街歩きより一段強い防寒を考えてください。
寒さに強い人でも、旅行中は屋外で道を探したり、バスを待ったりする時間が増えます。普段の通勤より長く外にいる前提で準備するのが安全です。
ボトムスは風を防ぎ、足首を出さない
下半身は、厚手のパンツや裏起毛タイプが便利です。デニムだけでも短時間なら歩けますが、風の強い日や夜の観光では冷えやすくなります。
寒さが苦手な方は、パンツの下へ薄手の防寒タイツを重ねると安心です。スカートを選ぶ場合は、厚手のタイツと丈のあるアウター、滑りにくい冬靴を組み合わせてください。
足首が出る短い靴下は、雪が靴の中へ入ったときにも困ります。長めで乾きやすい靴下を選び、心配なら替えを一組バッグへ入れておくと助かります。
1月の北海道旅行では冬靴が重要
服よりも現地で困りやすいのが靴です。札幌中心部でも、歩道が圧雪や氷で滑りやすくなる日があります。昼間に少し解けた雪が夕方に凍り、見た目以上に滑ることもあります。
靴底の溝と防水性を確認する
- 靴底に深めの溝があり、硬すぎない
- くるぶし付近まで覆われている
- 雪や水が入りにくい
- 厚手の靴下を履いても窮屈にならない
この4点を目安にしてください。滑り止めのない革靴、底が平らなスニーカー、ヒールの高い靴は避けた方が無難です。
市街地だけの旅行なら、靴に装着する簡易滑り止めを現地で用意する方法もあります。ただし、地下街や店舗へ入るときは滑り止め自体が床で滑る場合があるため、付けたままにしないよう注意してください。
雪道は小さな歩幅で歩く
滑りにくい靴でも、氷の上で絶対に転ばないわけではありません。歩幅を小さくして、足裏全体を地面へ置くように歩くと安定しやすくなります。
スマートフォンを見ながら歩いたり、ポケットに両手を入れたりすると、転びそうになったときに対応できません。北海道の冬道では、急がないことが一番の対策です。
手袋・帽子・首元の防寒は必要
1月は手袋を持って行ってください。雪が降っていなくても、風の中で地図を確認したり写真を撮ったりしていると指先が冷えます。スマートフォンを使うなら、操作対応の手袋が便利です。
帽子は耳まで覆えるニット帽、首元はマフラーやネックウォーマーが使いやすいです。フードだけでも対応できますが、風の強い日は顔まわりに隙間ができやすいため、小物があると調整しやすくなります。
使い捨てカイロは補助として便利ですが、カイロだけで服装不足を補うのは難しいです。肌へ直接貼らず、低温やけどにも注意してください。
札幌・旭川・函館・釧路で服装を調整する
札幌は屋外と地下街の差が大きい
札幌は雪道を歩く一方、地下街、商業施設、地下鉄を利用する時間も長くなります。脱ぎ着しやすい中間着と、前を開けやすいアウターが便利です。
旭川は朝晩の冷え込みを強めに考える
旭川や富良野など内陸部へ行く場合は、札幌よりもう一段強い防寒を考えます。早朝に外へ出る予定や、旭山動物園など屋外で過ごす時間が長い日は、厚手の手袋や帽子まで用意してください。
函館は気温だけでなく風を見る
函館は旭川より気温が高めでも、海沿いや夜景観光では風で寒く感じることがあります。函館山へ行く日は、市街地の気温だけで判断しない方が安心です。
釧路・道東は晴れていても油断しない
釧路方面は青空が見えていても、朝晩はかなり冷え込みます。阿寒湖など内陸へ移動すると気温や路面状況も変わるため、同じ道東でも目的地ごとに予報を確認してください。
屋内は暖かいので厚着しすぎにも注意
北海道のホテル、飲食店、列車、バスの中は暖房が効いています。屋外に合わせて着込んだまま長時間過ごすと、暑くなって汗をかくことがあります。
旅行中は、アウターを脱いだ状態でも過ごしやすい服装にしておくと快適です。大きなマフラーより、外したあとバッグへ収めやすいネックウォーマーを選ぶのも一つの方法です。
1月旅行の持ち物チェックリスト
- 風を通しにくいダウンまたは防寒コート
- 長袖の保温インナー
- ニット、フリースなどの中間着
- 厚手のパンツまたは防寒タイツ
- 滑りにくく防水性のある冬靴
- 長めの靴下と予備の靴下
- 手袋、帽子、マフラーまたはネックウォーマー
- 使い捨てカイロ
- 雪を拭ける小さなタオル
- モバイルバッテリー
寒い場所ではスマートフォンのバッテリー消費が早く感じることがあります。屋外で地図や乗換案内を使うなら、モバイルバッテリーもあると安心です。
1月にレンタカーを利用する場合
1月の北海道は、服装だけでなく移動方法も慎重に決めたい時期です。四輪駆動やスタッドレスタイヤでも、凍結路面で安全が保証されるわけではありません。
冬道運転に慣れていない場合は、札幌・小樽などJRで移動しやすい地域を車なしで回ることも検討してください。レンタカーを利用するなら、吹雪や通行止めに備えて予定へ余白を持たせます。
北海道地区道路情報では、通行規制や道路画像を確認できます。出発前だけでなく、長距離移動の途中でも確認してください。
出発前の確認は3段階にすると分かりやすいです。
- 前日:目的地の天気と最低気温を確認
- 当日朝:北海道ライブカメラで雪・視界・路面の様子を確認
- 運転前:北海道の冬道運転ガイドで凍結路面・吹雪時の注意点を再確認
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北海道1月の服装まとめ
1月の北海道では、ダウンや防寒コートだけでなく、保温インナー、中間着、冬靴、手袋、帽子、首元の防寒まで組み合わせてください。
ただし、屋内や乗り物の中は暖かいため、すべてを着たままにするのではなく、簡単に脱ぎ着できることも大切です。
「一番厚い服を着る」より、「外ではしっかり防寒し、室内ではすぐ調整できる服装」にする方が、1月の北海道旅行は快適になります。
旅行直前には目的地ごとの予報を確認し、雪や吹雪が強い日は予定を詰め込みすぎないようにしてください。寒さへの準備ができていれば、雪景色、温泉、冬のグルメなど、1月ならではの北海道を落ち着いて楽しめます。


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